化学と真摯に向き合って、CO2リサイクルに貢献したい

技術開発部

K.N.さん

2024年入社(新卒・大学)

化学の原理原則を大切にする理想の環境

私は小学生のころから化学が大好きだったこともあり、大学でも化学を専攻しました。好きなことを生かせる仕事ができて、本当にうれしいですね。

大学時代は触媒開発など、有機化学品に関する研究をしていたため、就職活動では基礎化学品を扱うメーカーを志望しました。なかでもこの会社を選んだのは、インターンやイベントへの参加を通じて、化学と真摯に向き合い、化学の原理原則を大切にして研究開発に取り組む方が多いと感じたからです。私もそういった姿勢で仕事に励みたかったので、理想の職場だと思っています。

また、入社後に改めて驚いたのが触媒に関する豊富なノウハウです。昭和電工時代からの長きにわたる触媒開発・分析技術の蓄積はこの会社の強みだと思いますし、これらを今後学んでいくことは楽しみです。

CO2を資源に変えるための触媒開発に挑む

昨年の入社以来ずっと携わっているのが、CO2を原料とした化学品製造のための触媒開発です。

今、クラサスケミカルは日本製鉄株式会社と複数の国立大学と共同でコンビナートなどの低濃度CO2排出ガスからCO2を分離回収し、そのCO2を資源に変えるためのプロジェクトを進めており、私が取り組んでいる触媒開発は、その一端を担う業務です。

現時点でもCO2から製造できる化学品もありますが、化学品によってはコスト面など、社会実装するための課題がたくさんあります。目的の化学品を効率よく製造できる触媒を開発することが、私たちのチームのミッションです。

このような触媒開発は、クラサスケミカルのためだけでなく、世界がカーボンニュートラル社会の実現に向かっていく上で必要不可欠な開発なので、大きな責任とやりがいを感じています。開発はまだ初期段階で、うまくいかないことも多いですが、自分が思い描いたとおりの成果が得られたときは、この仕事のおもしろさを実感できますね。

1年がたち、開発戦略の立案ができるように

入社から1年たった今、成長できた点を挙げるとすれば、開発戦略を自分で立案できるようになったことだと思います。

大学時代は均一系の錯体触媒を扱っていたのに対し、入社後は不均一系の固体触媒を扱いはじめたため、最初は分からないことばかりでした。しかし固体触媒の機能原理や分析手法を学び、仮説と検証を繰り返すうちに、改良の方向性を自ら模索できるようになってきました。

技術開発部には高いレベルの知識・ノウハウ・技術を持つ方がたくさんいらっしゃいます。上司をはじめ、そんな方々に心置きなく相談できる環境が成長の後押しになっていると感じます。その一方で、休み時間には息抜きになるような話もいろいろできて、働きやすい職場だと思いますね。

フレックスタイム制度も活用して、プライベートも充実させています。私の場合、週末の遠出の準備のために金曜日は早めに退勤することが多いですね。行ったことがない場所をドライブするのが趣味で、これまで見たことのない新たな景色を眺めながら新鮮な気分を味わう時間が何よりのリフレッシュになります。もちろん、その土地ならではのおいしいグルメも楽しみます。

石油化学の専門企業として社会課題の解決に貢献したい

今後の目標は、二つあります。一つは開発チームをまとめていけるような力をつけることです。先輩には、そうしたマネジメント能力が高い方が多いので、たくさん見習って、チーム全体を見渡せる人材に成長したいです。

二つ目は、やはり現在取り組んでいるCO2変換のための触媒開発を成功させることです。触媒は社会実装されてこそ意味を持つものだと思っているので、実際にプラントの中で使われる段階まで研究開発に従事したいです。

ハードルはたくさんありますが、社会課題の解決につながる重要な開発を担っていると自負しています。化学の原理原則に真摯に向き合い続け、目標を達成できるよう一歩ずつ前進していきたいです。

ある1日のスケジュール

  • 8:50
  • 出社・始業

    一日のスケジュールとメールを確認

  • 9:30
  • 実験準備

    実験ノートの作成と実験器具の準備

  • 10:00
  • 実験

    試薬を混ぜて触媒を調製

  • 12:00
  • 昼休憩

    社員食堂で同僚と食事
    雑談を楽しむ

  • 13:00
  • 装置状況確認

    運転員とコミュニケーションをとりながら
    評価・分析装置の運転状況を確認

  • 14:00
  • 評価・分析結果確認

    得られた実験データを確認し
    触媒の状態や性能について考察

  • 15:00
  • 文献調査

    過去文献から開発に役立ちそうな情報を収集

  • 16:00
  • 技術ディスカッション

    触媒開発のプロフェッショナル達と触媒について議論
    さまざまな意見が得られる刺激的な時間

  • 17:00
  • 資料作成

    報告会に向けて資料作成

  • 18:00
  • 退社

    明日の予定業務を確認し、退社

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