パーパス・ビジョン・バリュー

パーパス・ビジョン・バリュー



パーパス策定秘話

私たちの進む先を照らす、自分たちで作り上げたパーパス
~私たちのパーパスは、こうして生まれた~

2025年1月、株式会社レゾナックから石油化学事業部が分離・独立することで誕生したクラサスケミカル株式会社。新会社として未来へ向かう船出にあたり、その羅針盤となるパーパスはどのように誕生したのでしょうか。決定に携わった経営陣とプロジェクトメンバーに、当時の想いを語ってもらいました。


■参加メンバー■
取締役社長 福田さん
取締役 大分コンビナート代表 山田さん
有機化学品事業部 F.S.さん(ASUプロジェクト)
大分コンビナート K.Y.さん(ASUプロジェクト)

ASUプロジェクト
会社のアイデンティティ(パーパス、バリュー、ビジョン)の策定やエンゲージメント向上を推進するプロジェクト

このストーリーの時系列
2024年2月 ㈱レゾナック・ホールディングス 石油化学事業のパーシャル・スピンオフを発表
2024年7月 石油化学事業の承継会社を「クラサスケミカル株式会社」とすることを発表。ASUプロジェクト発足
2025年1月 クラサスケミカル株式会社営業開始。パーパス発表

なぜパーパス策定が必要だったか?「存在意義」を社内外に示す

ーー新会社設立にあたって「パーパスを必要とした理由」を教えてください。

 福田 いろいろなバックボーンの社員がひとつになって新たなスタートを切るとき、「私たちクラサスケミカルは、こういう価値提供を行う会社なんだ」と社内のみんなに宣言する必要がありました。社外に対しても同様です。私たちのつくる製品は生活の中に溶け込んでいるがゆえに重要性が見えにくい部分がありますが、そこを示す言葉がほしかった。
皆さんはどうでしたか? 

F.S. 新たな体制で働くにあたって「私たちは、どうあり続けるんだろう」ということを言葉にすることは、発足にあたって一番必要と思いました。 

K.Y. これまで自分たちが培ってきた石油化学事業の強みを改めて整理した上で、社員全員が一体感を持てる言葉が欲しいと思いました。

 山田 大事なのは、わかりやすい言葉で私たちの存在意義を示すことですよね。若手からベテランまで、さまざまな職種の社員が共有できるパーパスが必要でした。

  • 山田さん
  • F.S.さん

どうやってパーパスをつくる?社員発・ASUプロの活躍

ーーパーパスの策定は、中堅・若手の有志による「ASUプロジェクト」が主導したとのこと。策定プロセスについて教えてください。

 F.S. 分社化が決まった当初、皆が「この先、どうなるんだろう」と不安な気持ちを持っていることを感じました。そこで「自分たちの手で新しい会社を作っていこう!と24年7月に立ち上げたのが「ASUプロジェクト(通称:ASUプロ)」です。パーパスについては経営陣とプロジェクトメンバーで数十時間以上のディスカッションをしました。

福田 スケジュール設計から議論の進め方まで、コンサルなどに頼らずにゼロからやり切ってくれました。何より、若手メンバーが自分たちで会社を作っていく意志を示してくれたことがありがたかったですね。

K.Y. 新会社のスタートに立ち会い、パーパス策定プロセスに参画すること自体が貴重な経験でした。 「クラサスケミカルにとって、何が本当に大切なのか」を議論する中で、頭の中のイメージを言語化していきました。

F.S. 経営陣と社員が10人程度で集まってじっくり話をするラウンドテーブルも好評でした。大分や東京ではもちろん、グループ会社の方にも加わってもらって30回ぐらい開催しましたね。

山田 いろいろな人と話す中で「ここまで考えてくれているんだ!うちの社員はすごいな」と何回も感じました。

 F.S. 経営陣と普段あまり接点のない社員の参加も多かったです。議論の内容を各職場に持ち帰って、「新しい会社で、自分たちはこうがんばっていけばいいんだ」と全体のマインドが変わって行ったことが印象的でした。

福田 社員みんなの気持ちがひとつになるために必要なプロセスだったのかなと思います。私たちにとっても貴重な時間でした。

K.Y.さん

パーパスが決定するまで~社員と経営陣の想いを込める

ーーパーパスにはどんな想いが込められていますか。

山田 やはり「化学」は必須でしたね。化学反応という魔法のような技術を操って業を成していることに、私たちは非常に誇りを持っているので。

K.Y. 製造拠点のメンバーとして同じ思いです。高い安全性を確保しながら、難易度の高い化学反応を使いこなしている自負があります。

F.S. キーワードとしては、豊かさ、グリーンケミカル、安心、地域貢献、サステナブルなども挙がりましたよね。どれも捨てがたく、最終的には「明日のくらし」の一言にその想いを込めました。

福田 「支える」についても熱く議論しましたね。「価値を提供する」の方が良いんじゃない?とか。

K.Y. 「挑戦」「変革」などのキーワードも挙がりましたが、自分たちの存在意義を考えると「支える」がフィットしました。 

F.S. 石油化学産業はサプライチェーンの上流から社会を支えており、素材の提供を通じて暮らしを支えていくことが、これからも当社の存在価値なので。

福田 皆の想いやキーワードを盛り込んで案を作ったものの、どうしても長文になり、焦点がぼやけていました。そこで、当社の本質は何なのか議論を重ね、言葉をそぎ落としていった結果、「明日のくらしを化学で支える」というコアな部分が浮き彫りになって、全員の意見が一致したんですよね。

山田 社名の由来である「Cras(明日)」、「Sustainable(持続可能)」、「暮らしを支える(Sustain)」が含まれていて、実は社名との調和も見事なんですよ。

福田 成果はもちろん、自分たちの手でパーパスをつくった過程も、本当に素晴らしかったです。

福田さん

今後の展望~社員一人ひとりが「自分ごと」に

ーー今後、パーパスをどのように活用していくか、展望を教えてください。

福田 パーパスは会社の存在意義であると同時に、会社・社員の使命感を表すものでもあります。私たち経営陣はもちろん、社員一人一人が使命感を持ってパーパスに沿った行動をしてほしい、というのが私からのお願いです。

F.S. パーパスを「自分ごと化する」ということですね。仕事の中でも、ASUプロジェクトでも、行動に落とし込んでいきます。

K.Y. パーパスは自分たちの目指すところそのもの。認識を皆さんと共有することで、さらに前向きなコミュニケーションにつなげていきます。

山田 パーパスは、いわば目指す北極星です。日々の業務で迷ったとき、立ち返る基準にしていきましょう。

座談会の様子