たくさんのプロフェッショナルと大規模な仕事ができるのが醍醐味

工務部

T.R.さん

2020年入社(新卒・大学)

設計から調達、建設までを一貫して担う

工務部にはコンビナート内の既存設備のメンテナンスを担当する部署と、設備の新設や改造を担当する部署があり、現在、私は後者の「設備技術グループ」に所属しています。

設備技術グループが携わるのはエンジニアリングの世界でEPCと呼ばれる業務で、設備工事の設計(Engineering)、調達(Procurement)、建設(Construction)を一貫して担います。

当社では技術開発部が研究室で得た成果をもとに、生産技術部がプラントで製品を量産するためのプロセスを設計します。その後、私たちが個々の機器の仕様決定などの詳細設計を手がけ、機器の調達、工事全体の管理・遂行まで担当します。

今挙げたプロセス設計が入る例は規模の大きなプロジェクトですが、日常的に発生する小規模な設備改造などでも、設計、調達、建設を一貫して担うという流れは同じです。

たくさんのプロフェッショナルと力を合わせて、大規模工事を遂行

現在はエチレンプラントにおける設備工事の主担当をしています。来年2月末から法令で定められた4年に1度のSDM(シャットダウンメンテナンス)があり、運転を完全停止するこのタイミングに合わせて、一層の安定化・効率化をめざした改造工事を行います。

設計はほぼ終わっており、今は調達、そして工事の準備を進めています。機器メーカー、工事施工会社、メンテナンス部署、プラントを運転管理する製造部など、たくさんのプロフェショナルにご協力いただきながら、大規模な工事を遂行することは大きなやりがいであり、この仕事の醍醐味だと改めて感じています。

仕事の醍醐味で言うともう一つ、自分のアイデア次第で大きな効果を生み出せる点も挙げたいです。例えば生産技術部から来た設計に対して、機械の専門家の目線で変更を提案することがあるのですが、実際に提案が通ってインパクトのあるコスト削減ができたときには、大きな達成感を覚えました


製造部門で身についた“自分の型”と“お客さま目線”

今入社6年目ですが、幸いなことにいろいろな経験をさせていただいています。例えば、入社2年目のときにある製品の増強プロジェクトのFS(フィジビリティスタディ)に携わることができました。

FSとはプロジェクトの事業化の可否を判断するためのプロセスのことで、私は調達や施工を詳細にシミュレーションし、建設費としていくら必要になるのかを積算しました。大変な業務でしたが、シビアな投資判断の現場に立ち会えたことや、ロジカルなコスト算出を経験できたことは、大きな財産になっています。

その直後にはプラントの技術スタッフとして製造部門で約2年間勤務しました。それまでは周りの助けが得られる環境でしたが、その部署では機械に詳しい人間は私だけです。自分で一から考え、業務に取り組むことで、効率的に仕事を進めるための自分の「型」をつくることができました。

また、製造部門は工務部にとって依頼主の一つで、いわばお客さまです。製造部門の現場での考え方や、設備の使われ方をつぶさに学んだことで、お客さまとしての視点が身につきました。その後また工務部に復帰したのですが、設計時には学んだ視点を盛り込むなど、業務に生かすことができています。

どんな仕事が来ても、強いリーダーシップを発揮したい

今後の目標の一つは、頼られるエンジニアになることです。技術はもちろん、人間としての対応力も磨いて、「あの人に頼めば何とかしてくれる」と周囲から思われるようになりたいですね。

もう一つの目標は、どこに行っても通用するエンジニアリング力を身につけることです。自分が中心となって工事を力強く遂行してく力と言い換えてもいいかも知れません。

設備工事には私の専門の機械以外にも、電気、計装、土木、あるいは上流のプロセスなど、あらゆる分野の方々が関わります。それぞれの分野の理解を深めることで、どんな仕事が来ても、強いリーダーシップを発揮できるようになりたいと考えています。

ある1日のスケジュール

  • 8:00
  • 出社・始業

    フレックス制度活用し30分早く始業
    メールチェックや書類仕事を実施

  • 8:30
  • 工事準備

    当日の工事の着工許可および施工業者と
    その日の作業について最終のすり合わせ

  • 9:00
  • 現場パトロール

    工事現場にて、発注者視点で安全に作業できているか、
    作業できる環境になっているかを確認

  • 11:00
  • ベンダー(社外)との打ち合わせ

    発注した機器の仕様確認の打ち合わせ

  • 12:00
  • 昼休憩

    自席にて、持参のお弁当で昼休憩

  • 13:00
  • 設計業務

    更新する予定の熱交換器の性能が問題ないか、解析ソフトを用いて確認

  • 16:00
  • 現場パトロール

    現場で危険度の高い作業(溶接などの火を扱う作業や、重機作業)がある場合、重点的に立ち合いを実施

  • 17:00
  • 工事終了・現場確認

    その日の工事進捗の確認と作業終了の連絡実施
    明日の作業の段取りを施工企業と実施

  • 18:00
  • 退社

    明日の業務予定を確認し、退社

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