分解重油
製品概要
ナフサ分解によってエチレンと併産される液体で、ナフサ分解留分の中では最も沸点温度が高い重質留分です。
主にカーボンブラック、ニードルコークス等の原料に使用されます。
特徴
分解重油(混合物)の特性
- 沸点:300℃ 引火点:78~97℃ 発火点:350~380℃
ナフタレン
- 沸点:218℃ 融点:80.2℃
- 2つのベンゼン環が一辺を共有した構造を持つ多環芳香族で、無色で昇華性を持つ白色結晶です。
- 異性体に、7員環と5員環からなるアズレンが存在します。
ベンゼンよりもはるかに親電子置換反応されやすく、得られる化合物には染料の中間体として重要なものが多く存在します。
ビフェニル
- 沸点:254℃ 融点:69℃
- ベンゼンが2つ単結合でつながった構造を持つ芳香族炭化水素で、ジフェニルとも言われます。
カンキツの防カビ剤(食品添加物扱い)等に使用されています。
性状
粘性のある液体、褐色又は暗褐色
保管条件等
冷所に貯蔵
化審法番号
ナフタレン:(4)-311
ビフェニル:(4)-13
その他:(9)-1706
CAS登録番号
ナフタレン:91-20-3
ビフェニル:92-52-4
関連諸法規
化学物質管理促進法、労働安全衛生法、消防法、毒物及び劇物取扱い法、海洋汚染防止法、特定有害廃棄物輸出入規制法、航空法、船舶安全法、港則法、外国為替及び外国貿易法
お問い合わせ
クラサスケミカル株式会社
オレフィン事業部 製品販売グループ