スマート化
当社は安全・安定・安心生産に資するスマート技術を導入しています。
ソフトセンサーの導入
当社は、2004年に統計解析によるソフトセンサーを組み合わせた制御を業界に先駆けて開始しました。常時分析が不可能な箇所の性状を、統計解析によって推算することが可能であり、当社プラントにて30以上のソフトセンサーが稼働中です。通常見えない箇所の性状が分かることにより、効率のよい安全・安定運転の実現に貢献しています。
ドローン導入
高所等の点検は足場を組んで実施しますが、時間もかかり、安全性の懸念もあります。そのような中、近年ドローンの技術が進化し、高所などの危険個所の点検を任せられるようになってきました。しかしながらドローンでの撮影にはコストや時間がかかり、手軽に実施することが困難です。そこで、この問題を解決するべく、2023年12月にドローン自動航行の実証実験を実施しました。事前にドローンで作成したコンビナート3Dモデル上でドローンの飛行ルートおよび撮影する箇所の設定を行い、当日はスタートボタンを押すだけで、設定したルートで指定した画像を撮影できることが確認できました。今後は、ドローンの自動航行による定常的なパトロールの実施可能性を検討していきます。
自動航行ルート
ドローンで作成した3Dモデル
現場でのスマートデバイス使用
従来、大分県ではコンビナート内での一般的な電子機器(非防爆電子機器)の使用は規制されていましたが、2024年に大分県・市と協議を重ね、安全を確保した上での実証実験実施の許可を頂きました。今後、現場でのスマートフォン使用実験を行い、作業効率化の実現に向けて検討を進めて行きます。