京都大学北川進先生のノーベル化学賞受賞お祝いコメント

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2025年10月08日

 北川進教授がノーベル化学賞を受賞されたことに、心からお祝い申しあげます。
 今回の受賞は正に、永年にわたる研究活動とその成果が世界的に評価された結果であり、深く敬意を表します。 

 当社は、北川先生が世界に先駆けて発見し発展させてこられた「多孔性金属錯体」を当社プロセスに適用する検討を2003年に開始して以降、親しく「多孔性金属錯体」の特性を利用した材料開発に実践的なご指導を頂いております。 

 2009年から6年間、北川先生をプロジェクトリーダーとするNEDO研究委託事業であるグリーン・サステイナブルケミカルプロセス基盤技術開発では、「気体原料の高効率利用技術の開発」(*1)をテーマに、日本発の新しい機能性材料「多孔性金属錯体」の実用化を目指した研究開発に取り組みました。 

 また2022年からは、NEDOのグリーンイノベーション基金事業「革新的分離剤による低濃度CO2分離システムの開発」(*2)プロジェクトにも共同で採択され、革新的なCO2分離剤の開発に向けご指導をいただいております。
 本技術が実用化されると、現行技術では濃度が低く低コストでの回収が困難だったさまざまな排ガスからCOの回収が可能となります。実用化は、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、大きく貢献するものと期待しております。 

 北川先生と当社は研究・開発分野を含め深い関係にあり、北川先生の受賞には、ひとしお強い感銘と喜びを覚えます。 

 引き続き当社をご指導いただくとともに、すばらしい研究成果を通して、次世代の研究者に勇気と自信を与えていただきたいと、心より願っております。

クラサスケミカル株式会社
代表取締役社長 福田 浩嗣

*1NEDO研究委託事業内の各研究テーマの関連について
 グリーン・サステイナブルケミカルプロセス基盤技術開発
  - 化学品原料の転換・多様性を可能とする革新グリーン技術の開発
   - 気体原料の高効率利用技術の開発 

*2 NEDO研究委託事業内の各研究テーマの関連について
 グリーンイノベーション基金事業
  - CO2の分離回収等技術開発プロジェクト
   - 低圧・低濃度CO2分離回収の低コスト化技術開発・実証
    - 革新的分離剤による低濃度CO2分離システムの開発

 PCP/MOF技術 | 技術・研究開発 | クラサスケミカル株式会社

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以上

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    総務・人事部 総務グループ
    CSC_PR@crasus.co.jp